CROSS TALK

若手教員クロストーク

道外から北海道へ。
そして男性教員の育休取得で見えた新しいワークライフバランス

MEMBER PROFILE

教員プロフィール

工学部 機械工学科

池田 圭吾 講師

着任時期:2022年4月

専門は制御工学・人間工学・メカトロニクス。雪や凍結路面という北海道ならではのフィールドを研究に活かす。入試広報センター主任も経験。

薬学部 薬学科

水谷 怜子 講師

着任時期:2021年4月

専門は社会薬学・有機化学。薬剤師・他大学教員を経て着任。一般用医薬品をめぐる市民のニーズやサイエンスコミュニケーションを研究。

保健医療学部 看護学科

梅林 秀行 講師

着任時期:2021年4月

専門は精神看護学、睡眠とメンタルヘルス。本学修士課程の修了生でもある。男性教員として育休を取得。

保健医療学部 臨床工学科

佐々木 優貴乃 助教

着任時期:2025年4月

専門は生体医工学。臨床工学技士として現場を経験後に着任。安定した脱血が可能な医療用デバイスの開発に取り組む。

本学を選んだ理由・決め手

みなさんが本学を選んだ決め手は何でしたか?

池田

最大の決め手は、道内私立大学で唯一の機械系分野であることと、北海道特有の環境を研究に活かせる点でした。雪や凍結路面は、制御工学・人間工学が専門の私にとって、ここでしか取れない実験データが得られる場所なんです。面接で各学科の先生方が、学生に近い自分を温かく迎えてくださったことも大きかったですね。

佐々木

私は地元の札幌で働きたかったのが大きな理由です。本学には臨床工学分野の大学院があって、教育だけでなく研究にも力を入れている。教育と研究を両立できる環境であることが決め手になりました。

水谷

地域の市民との交流やイベントが多くて、大学が地域をリスペクトしていると感じられたんです。応募を検討する際に、大学のHPを見ていても、開かれている印象を受けました。

梅林

私は病院で看護師として経験を積んだ後に、本学の修士課程に進学しました。そこで実際に教員の働く様子や、教員や学生の距離感を『学生の立場』で見てきた。だからこそ、教育と研究の双方に腰を据えて取り組める環境だと確信できたのが決め手でした。

着任して感じた、職場の雰囲気

実際に着任して、驚いたことや印象に残ったことは?

池田

まず驚いたのは、他学科の先生方との距離の近さです。そのつながりで他学科の学生と共同研究をすることもあって、学科間の壁をまったく感じません。事務の方との連携も多くて、地域の子どもたち向けのワークショップを一緒に企画・運営したりしています。

佐々木

私も風通しの良さを感じました。着任前は医局のような厳しい上下関係があるのかと思っていたんです。でも実際は、職階にかかわらず意見交換が活発で、若手の私の意見にも真摯に耳を傾けてくださる。これには驚きました。

水谷

私の着任時はコロナ禍だったのですが、学内ネットワーク環境(eduroam、wifi)が整っていることや遠隔授業の対応など、学生のデジタル支援が行き届いていることにまず驚きました。また、着任後は同室の先生が非常に優しく色々教えてくださって、すぐになじめました。落ち着いてからは他部門の先生とも交流できて、今も良い関係を築けています。事務職員の方がとても親切なのも、こちらに来て強く感じています。

梅林

精神看護学領域に所属していますが、他領域の教員とも綿密に連携しながら仕事を進めます。日常的に協働するぶん距離が近くて、研究から授業、プライベートなことまで気軽に相談し合える。新任で分からないことが多かった時期も、「困ったらすぐ誰かに聞ける」助け合いの風土に支えられました。

教育・研究のサポート体制

「この制度・環境があって助かった」と感じた経験を教えてください。

池田

着任時に新任向けの手厚い研究費をいただけたのが大変助かりました。個人研究費のほかにも複数の支援制度があって、資金面の不安なく研究室を立ち上げられました。論文投稿助成も充実していて、「出したいのに出せない」という状況になったことは一度もありません。長期の*国外研修制度もあります。

*国外研修制度

国外研修制度とは、教員が、教育・研究能力の向上及び教育・研究分野の拡大を目的として、外国の大学及び研究機関において、研究(長期研修)を行う制度です。

※研修期間は最大1年間。

佐々木

私も科研費申請のサポートや外部研究費の情報提供に助けられています。学内の研究助成や外部資金を活用して、着任後に自分の研究室を立ち上げることができました。新任オリエンテーションやまなび交流会で、分野を超えたつながりができるのも魅力です。

梅林

印象的だったのは、研究推進課の職員が、科研費申請にあたってどんな支援が要るか、教員一人ひとりにヒアリングしていたことです。現場の声を聴いて支援を検討する姿勢に感銘を受けました。制度が手厚いだけでなく、人が親身に支えてくれる環境だと感じます。

水谷

研究が自由にできるところに満足しています。あと、*稲豊親睦会というクラブ活動が前職にはなかったので、他学部の先生方との交流が増えてとても楽しいですね。

*稲豊親睦会

稲豊親睦会とは、各設置校教職員相互の親睦を目的とした互助団体。主な活動として、クラブ活動や教職員が一同に会する懇親会などを開催しています。

クラブ活動(ハイキング/スキー/テニス/旅行/ゴルフ/釣り/麻雀/写真/ボウリング/グルメ/ジョギング/アウトドア/バドミントン)から1つ選択して参加できます。

キャンパスや施設で「思っていたより良い」と感じたものは?

梅林

文献複写が無料でできる点はとても魅力的です。系統的な文献検索や論文執筆の際に、コストを気にせず必要な資料を取り寄せられるのは、研究を進めるうえで大きな助けになります。

佐々木

教員室の近くに共用学習室があって、低学年の学生も使えるので、質問や相談に対応しやすいです。図書館の論文取り寄せのシステムも使いやすいですね。

池田

施設が新しくて快適です。機械系は旋盤やフライス盤など加工設備が充実していて、実験装置をいつでも自作できるのは大きな強みです。

水谷

建物と建物の距離が短くて、移動時間が少なくコンパクトなのが助かっています。

道外から北海道へ ─ 暮らしのリアル

移住前に不安だったこと、来てみて感じたことは?

池田

北海道の生活は移住前まったく想像できませんでしたが、何より食事のおいしさに感動しました。研究で疲れたときはおいしいご飯と地元のお酒でリフレッシュ、週末は大自然に身を置ける。最高の環境です。最大の不安は雪国生活でしたね。1年目の冬は3回は転んだ気がします(笑)。でも人間の順応力はすごいもので、それ以降は転ぶこともなく、心配したほど困りませんでした。

水谷

本州は春が短いのですが、こちらは過ごしやすい春の陽気が長く続いて、晴れやかな気分になれます。いわゆる家庭の害虫がいないのも魅力的(笑)。森林公園や山が近くて、自然に触れながらのびやかに過ごせます。

佐々木

本学は北海道出身の学生が多いのですが、道外出身者同士が交流できる機会もあって、北海道での生活や冬の過ごし方など情報交換ができます。安心して新生活を始められる環境だと感じています。

大学で過ごす時間が、自分を変えていく。

池田先生は若手で入試広報センター主任を経験されました。両立はいかがでしたか?

池田

着任3年目に主任を務めながら教育・研究にも従事しました。授業負担を調整していただきましたが、それでも結構大変でしたね(笑)。ただ、若手のうちにこの経験ができたのは本当に良かった。大学運営に深く携わることで視野が広がって、自分のキャリアへの考え方が変わりました。

水谷先生は臨床現場・他大学を経て着任されました。違いをどう感じますか?

水谷

私にとって人を育てることは生きがいの一つです。臨床現場での患者教育や後輩育成の経験は、今の教育活動に大いに活きています。特に療育センターで、一人ひとりの背景や特性に応じた関わりの重要性を学んだことは、多様な学生が集まる大学教育で大きな財産になっています。前職は女子大学だったので、性別を問わず多様な学生と関わる今の環境は新鮮で、視野を広げてくれていると感じます。

佐々木先生は臨床工学技士から教員へ。一番違うと感じたことは?

佐々木

現場では、医療機器の操作を通じて患者さんの生命を支えることが主な役割で、自分の行動が患者さんにどう影響するかを常に考えていました。一方、教育では知識として理解する段階が中心になります。私自身、本当の意味で医療安全を意識したのは現場に出てからでした。だから今は、知識を教えるだけでなく「その操作や判断が患者さんにどう影響するか」を考えられる指導を心掛けています。

梅林先生は男性教員として育休を取得されました。決めたときの気持ちは?

梅林

正直、自分が担当しないと進めにくい業務が多くて、取得にはためらいがありました。それでも学科長や教授に相談すると快く応援してくださって、思い切って決めました。講義の少ない2〜3月を選びましたが、それでも多くの業務を周囲に引き受けてもらう必要があって。上司や同僚が自然に仕事を担ってくれたことに支えられました。今は、仕事と何かを両立する人の事情を、以前より自分ごととして捉えられるようになりました。

これから挑戦したいこと

今後のキャリアビジョンを教えてください。

池田

まずは研究の土台をしっかり固めることが最優先です。学外活動も充実してきたので、教育・研究・校務のバランスを保ちながら、それぞれを継続・発展させていきたいです。

水谷

薬剤師や薬局を市民にもっと身近に活用してもらうための要因探索が研究目標です。市民や薬剤師の声を研究に活かして社会に還元し、市民参加型の研究・教育を通じて科学リテラシーの向上にも貢献したいと考えています。

梅林

臨床で働く看護師が、日々の疑問を研究につなげる力を高められるよう支援し、現場と研究をつなぐ役割を担いたいです。睡眠とメンタルヘルスをテーマに、市民の方が自分なりの睡眠との付き合い方を見つけられるよう、発信もしていきたいですね。

佐々木

臨床工学は研究者の少ない分野なので、アカデミックな視点を持つ学生を育てたいです。ゼミでは学会参加を勧めています。市民講座などを通じて、臨床工学技士という存在の重要性や魅力を、広く発信していきたいです。

本学への着任を検討している方へ

梅林

本学は総合大学でありながら、他学部・他学科の教員や事務職員とも距離が近いのが魅力です。一人で抱え込まず、周囲と支え合って働きたい方には、きっと心地よい環境です。ぜひ一緒に北海道科学大学で働きましょう!

水谷

学生は真面目な人が多く、指導のやりがいを感じます。北海道は地域医療・地域課題の研究フィールドとしても非常に魅力的で、豊かな自然にも恵まれています。共同研究もできる環境です。ぜひ一緒に働きませんか。

佐々木

北海道は自然が豊かで食べ物も美味しく、仕事と生活の両面で魅力のある地域です。道外出身の方も安心して新生活を始められると思います。

池田

北海道という環境そのものが素敵で、豊かな自然と食に恵まれた場所で研究生活を送れるのは本当に幸せなことです。ぜひ一緒に研究できる仲間を待っています!

※本記事は2026年6月時点の内容です。

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