理事長メッセージ
創立100周年、
その先の未来へ向かって
本法人は、1924(大正13)年の自動車運転技能教授所の開設から始まりました。以来、国内のものづくり技術の発展と産業界の要請に応え、北海道自動車学校、北海道自動車短期大学(2022年まで)、北海道工業高等学校(現北海道科学大学高等学校)、北海道工業大学(現北海道科学大学)、北海道薬科大学(現北海道科学大学)と順次開学し、北海道の理工系高等教育の一翼を担って参りました。この間、法人全体で約12万人の卒業生を輩出し、2016年に北海道科学大学高校が開学60周年、2017年に北海道科学大学が開学50周年を迎え、そして、2024年に法人創立100周年を迎えました。
今後、18歳人口の減少に伴い、大学間の競争も激しくなります。Society5.0、人生100年時代に対応した人材養成が求められている中で、本法人はより良き社会の創造と持続的発展に貢献することが必須と考えています。そのために、創立から現在に至るまでの歴史と伝統に裏付けられた実績を基に、本法人の進むべき道を明確にした以下の経営理念を明示しています。
新しい価値を創造する実学系教育を通じ
地域社会からの期待に応え、
一人ひとりが輝く、
北海道の発展に寄与する人材を育成する。
また、社会環境の変化を踏まえた新たな将来像・運営方針として、「HUSグランドデザイン2040」を策定しています。
法人創立100周年を迎えた2024年度は、今まで支えていただいた皆様に、周年事業を通して感謝を申し上げ、また多くの方から本法人への期待の言葉を頂戴しました。2025年度は、次の100年を見据え、新たなスタートを切ります。次の100年のスタートにあたって、新たに2035ブランドビジョンとして、「とことん、ひらこう。」を掲げました。若手のプロジェクトチームが中心となり、多くの教職員と議論を重ねて作り上げたものです。「とことん、ひらこう。」は、学校法人北海道科学大学の道しるべとして、100周年のその先の未来に向かって私たちの可能性をひらき続けていきます。また、新たなブランドビジョンとともに、2025年度は、第3期中期事業計画のスタートの年でもあります。情報科学部が開設初年度を迎え、2027年4月には新たに手稲駅前キャンパスを開設するとともに、新学部学科を設置し総合大学としての教育研究領域を拡充していきます。新たなキャンパスには、情報科学部経営情報学科、地域創造学部地域創造学科の2つの新学部学科の開設を計画しています(仮称・設置構想中)。前者は、データサイエンスやAI、テクノロジーなどの最新知識に企業経営・組織運営を合わせた学びを、後者は、課題先進地域である北海道内で学生が実際に各地域に赴き、地元の方と共働して地域課題に取組、実践的で現実に即した解決へと導く学びを提供していきたいと考えています。
北海道の課題解決のみならず、その先にある成長と発展へと幅広く寄与できる人材を永続的に輩出していく責務を果たして参ります。北海道科学大学に設置した地域共育センターを中心に、地域との連携関係もさらに進め、北海道内の各自治体との連携もさらに強化します。また、大学と前田キャンパス内にある高校との連携関係も引き続き推進します。2024年度から始まった、系列大学に進学する高校3年生が大学の科目を履修できる「コンカレントプログラム」についても充実させていきます。高等教育を取り巻く環境は、加速度的に進む少子高齢化などにより、一層厳しいものとなっております。本法人は、期待に応え、北海道の発展成長に寄与するため、立ち止まることなく改革を進めて参ります。
略歴
青森県生まれ | |
3月 | 北海道工業大学工学部建築工学科卒業 |
4月 | 北海道工業大学工学部助手 |
2月 | 工学博士(東北大学) |
4月 | 北海道工業大学工学部講師 |
4月 | 北海道工業大学工学部助教授 |
10月 | 北海道工業大学工学部教授 |
4月 | 北海道工業大学副学長 |
4月 | 北海道工業大学学長 |
4月 | 北海道工業大学が北海道科学大学へ名称変更 |
4月 | 北海道科学大学学長(再任 2018年3月迄) |
4月 | 同大短期大学部学長(兼任 2018年3月迄) |
9月 | 学校法人北海道科学大学理事長(現在に至る) |
※(学)北海道尚志学園及び北海道工業大学は2014年4月に名称変更しました。